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2014年10月11日~15日にかけて、アメリカ・ニューオリンズにて開催されたASA(米国麻酔科学会)に行ってきました。その参加報告です。
ニューオリンズは、フランス文化が色濃く残っている土地だそうで、料理もフランス料理の影響を強く受けています。そのためか、アメリカの他の地域と比べ、とても料理がおいしい!! 学会参加報告より、なんだか食レポみたいになっています。
ニューオリンズに向けいざ出発です
日本(愛知県)からニューオリンズまでのフライトは、成田・シカゴで乗り継ぎ約15時間。自宅を出発したのが、日本時間の早朝6時。そしてニューオリンズのホテルにチェックインしたのが、現地時間の夜19時。移動にはシカゴでの6時間の乗り継ぎを含めて約27時間かかりました。
名古屋から成田に向かいます。今回はJALを選びました。国内線の座席はJクラスですが国際線仕様の787でした。
成田空港・サクララウンジのカレーです。絶品です。これを食べるためにJALのビジネスを選んだと言ってもいいくらいです。
JALの新しいビジネスクラスの座席です。ほぼ個室になります。写真は今回も同行してくれた妻です。
約11時間のフライトでアメリカ・シカゴに到着です。大きな星条旗がアメリカに来たことを実感させます。
今回は、岐阜大学から山本先生も参加です。同じ飛行機でした。僕より3つ上ですが、めちゃめちゃ元気です。
乗り継ぎが悪く、シカゴで6時間待ちでした。ラウンジのソファで仮眠中です。
なんとかニューオリンズに到着です
寒いぐらいに冷房が効いていたニューオリンズの空港を一歩外に出た瞬間、汗が吹き出してきました。想像以上に蒸し暑いっ。
ホテルに向かうために、タクシー乗り場に行くと長蛇の列。乗るまでに蒸し暑い中、30分ぐらい待ちました。山本先生は空港シャトルバンで移動したそうですが、そちらはさらに1時間以上待たされたそうです。
ホテルにチェックインできたのは18時過ぎでした。一休みしてから夕食を食べに行きました。
アメリカではいつもお世話になっているドラッグストアCSVです。ミネラルウォーターやお菓子、おみやげもここでそろえられます。
夕食はホテル近くの、Daisy Dukes Express に行きました。写真は、ニューオリンズ料理の一つガンボスープです。
カキと Cat fish(ナマズ)のフライをオーダーしました。わかってはいたのですが、やはり量は、ハンパありません。
ニューオリンズ2日目
ニューオリンズ2日目は、朝から学会に出席です。ホテル前からシャトルバスで学会場に向かいます。外は今日もとても蒸し暑いのですが、一歩学会場に入ると、上着がないと寒いぐらいに冷房が効いています。エコとは無縁の国のようです。
学会場の外観です。ASA のどこの会場もそうなのですが、とにかくバカでかい。会場の移動だけで、足が疲れます。
e-Poster の会場です。今年は、モニターの配置が昨年と違います。ポスターの切り替えも、今年は30分ごと自動的に行われます。
ASA のグッズを売っています。1着持っていますが、洗い替えようにもう1着、ASA のロゴが入った白衣を買いました。
お昼は、会場に隣接するアウトレットモールのフードコートで無難に中華にしました。その後は、聞きたい講演がなかったので、早速、観光に出かけました。
学会場に隣接するアウトレットモールです。ルイジアナ州は観光客に対して免税制度があるそうです。ブランドに興味がない、私にとっては無縁ですが・・・。
アメリカの食事に飽きない様に、昼は中華にしてみました。鳥料理が多く、山本先生は困っていました。(山本先生は、鳥料理が食べられません。)
昼からは早速観光です。学会場から電車に乗って、ミシシッピ川クルーズの船着き場まで移動です。
外輪船でミシシッピ川を約2時間クルージングします。外の風が心地よかったのですが、この後、スコールのような雨に見舞われます。
他のクルージング船とすれ違います。この頃には雨も上がり、遠くに虹を見ることができます。
ミシシッピ川クルージングの後は、再び学会場に戻り、Welcome Reception に参加しました。昨年と同様、ビールを飲みながら、少しつまみを食べたところで疲れたので、ホテルに帰りました。今日の活動はこれで終了です。
Welcome Reception で見た、ジャズバンド。ASA が麻酔科のお祭りであると思う瞬間です。
会場の端から写した、学会場内部。これでもかなりの奥行きに見えますが、実際の奥行きはこの3倍先まで続きます。
ニューオリンズ3日目
ニューオリンズ3日目も朝から学会に出席です。朝一番の講演を聴くため朝4時に起き、始発のシャトルバスで会場に向かいました。
講演を聴いた後、朝ごはん代わりに、カフェデュモンドのベニエを食べに行きました。
その後は、岐阜大学から出席している吉村先生の発表です。何の力にもなれませんが応援に行きます。
会場に隣接するアウトレットモールに入っている、カフェデュモンドの支店でベニエを食べています。アメリカの食べ物にしては珍しく、甘すぎず、もっちり食感がくせになります。
吉村先生の発表です。見ているだけで緊張が伝わってきます。モデレーターだけでなく、他の聴衆からも質問されていました。レベルの高い研究成果であった証拠です。
発表後に、岐阜大学の先生方と記念写真です。左から、山本先生、飯田教授、私、吉村先生です。明日は、いよいよ私の発表です。
午後からは、今日も観光です。一日乗車券を買って、路面電車を乗りまくりました。
赤い電車は、Canal line です。こちらの電車は、新しいVVVFインバータ制御で、乗り心地はいいのですが、面白くありません。
St. Charles line の緑の電車は、世界最古の路面電車だそうです。うなるモーターや、コンプレッサーの音は、岐阜で生まれ育った私にとって懐かしさそのものです。
内部の座席は木でできています。乗り心地はお世辞にも良くありませんが、そこがいいとも言えます。
Lee Circle にさしかかっています。路面電車が、ラウンドアバウトを回るところも、かなり珍しいと思います。
St. Charles line の終点です。ここで、電車を乗り換えて、来た線路を引き返します。
運転席から見た路線風景です。のんびりしたムードでとても癒やされます。
夜は、Acme Oyster House に行きました。人気のレストランで予約ができないので、並ばなければなりません。30分ほど待って、カウンター席に通されました。強烈な冷房直撃の席で、出された料理も即座に冷えていきます。耐えられず、そそくさと20分で食事を済ませて出てきました。
日曜の夜8時過ぎぐらいの状況です。常にこれぐらいの列ができています。
30分ほど待って、ようやく店の前までたどり着きました。
ニューオリンズ名物のジャンバラヤです。ピリッとスパイスの効いたピラフみたいなものです。おいしかったのですが、冷房直撃の影響で、あっという間に冷や飯になりました。
これもニューオリンズ名物の、ザリガニのフライです。ころもの味が強く、言われなければ中身がザリガニとはわかりません。
周りはみんなおいしそうに生ガキを食べていますが、生ガキに当たったことがある私は、焼いたカキを注文しました。普通の味でした。
さて、明日はいよいよ発表です。早めにホテルに帰って練習しました。
ニューオリンズ4日目
ニューオリンズ4日目も朝から学会です。私の発表は午後から。今回で4回目となりますが、何回やっても慣れませんね。
Exparel という局所麻酔薬がアメリカでは術後鎮痛に使われいるようなので、その講演を聴きに行きました。
いつものフードコートで昼食です。Raising Cane's という店の、chicken finger を食べました。chicken finger を勝手に手羽先と思い込んでいましたが、実際はササミでした。これが、またうまいっ。日本にもあればいいのに。
発表前の緊張の面持ちです。自分のポスターが、発表ギリギリに表示されました。
必死に発表していますが、かみ倒しました。モデレータの眉間にシワがより、「ああ、伝わっていないなぁ」と思いながら続けました。
まあ、何はともあれ終わりました。岐阜大学の先生方と記念撮影です。この後、2時間ほど落ち込みました。
発表が終わった後、ホテルに帰り、反省しつつ昼寝をしました。夜は Open Table で予約をしておいたDickie Brennan's Steakhouse にでかけました。
エビのバーベキューです。地ビールの Abita と一緒にいただきます。とても美味でした。
せっかくアメリカに来たので、でっかい肉を食べようということで、ミディアムサイズのローストビーフです。当然、食べきれませんでした。
食べきれなかった分は、持ち帰りにしました。朝ご飯にしようと思っていましたが、小腹が減ったので、夜のうちに食べてしまいました。
ニューオリンズに来たからには、ジャズを聴かねばと思い、有名な Preservation Hall に行きました。30分ほど並んで中に入ると、まるでセットみたいな古びたライブハウスでした。しかし、セットではなく本当に古いだけでした。
ジャズライブを聴き終え、出てくると、次のライブを待つお客さんが並んでいました。かなり激しく雨が降っていましたが、相当な数の人が待っていました。
夜のバーボン通りです。アメリカらしくない風景です。また、アメリカでは珍しく、お酒を飲みながら外を歩いてもいい場所だそうです。
ニューオリンズ5日目
ニューオリンズ5日目は朝から観光です。岐阜大学の先生方と一緒に、日本語ガイド付きツアーに参加しました。JHC というツアー会社でしたが、まったくオススメできません。割高なツアー代金に見合った内容は決してありません。
先日、乗り尽くした、St. Charles 線に乗って、まずはガーデンディストリクトを散策です。その後、フレンチクオーターを散策して半日観光は終わりです。これで、一人18000円は高すぎます。
ハロウィンが近いためか、軒先には不気味な飾り付けがしてあります。私たちから見ると、悪趣味としか言いようがありません。
ニューオリンズのお墓です。湿地帯のため、埋めるのではなく、建てたお墓の中に、ご遺体を入れるそうです。
昼間のバーボンストリートです。電線にはマルディグラ(アメリカ最大のお祭り)で投げられたビーズが絡まったままです。
昨日行った、プリザベーションホールです。昼間に行くと、古さがさらに目立ちます。
カフェデュモンドの本店です。24時間営業のカフェだそうです。
昼の12時頃でしたが、この混み合いでした。これでも少ない方のようです。
夕方からは、岐阜大学の先生方とニューオリンズ最後の食事に出かけました。これも、Open Table で予約しておいた、Arnaud's というレストランに行きました。フランス料理が起源のクレオール料理のレストランです。とてもおいしく、量も適度でした。アメリカに来て初めてデザートまでたどり着けました。
当たったことがある私は、これまで生ガキを敬遠してきましたが、最終日でもあったので、意を決して食べてみました。トマトソースにホースラディッシュが入ったカクテルソースをつけていただきます。なんで今までこれを食べなかったのだろうと後悔するほど、うまいっ。これを書いている時点で下痢はしていません。今回はセーフだったようです。
岐阜大学の先生方の記念撮影です。
オススメの魚料理です。メニューを見てもよくわからないので、お店の人に選んでもらいました。クリーミーでとてもおいしかったです。
ザリガニの何かです。トマトベースのソースで煮込まれています。ザリガニのプリプリ食感がたまりません。ジャスミンライスにソースを絡めていただきます。
店の人に選んでもらった肉料理です。適度な量で、とても柔らかくアメリカの肉料理とは思えません。
デザートのバナナフォスターを作っています。テーブルのすぐ横でフランベします。他のお客さんの注目を集めています。
できあがったバナナフォスターです。これで2人分です。甘すぎずリキュールが効いていて、これもとても美味です。
さて、明日はいよいよ帰国です。朝7時の便のため早朝3時起きです。
さあ、日本に帰国します
さあ、日本への帰国です。早朝3時に起き、ホテルを4時30分にチェックアウト。タクシーで空港に向かい7時のフライトで出発です。帰宅は21時の予定・・・。26時間におよぶ大移動のスタートです。
ホテルの窓から見下ろしたバーボン通りです。早朝3時だけあって人通りがありません。
早朝のニューオリンズ空港です。そこそこの人がいます。
ニューオリンズの空港には今時珍しく日本語表記がありました。何となく親しみがわきます。
まずは乗り継ぎ地のシカゴに向かいます。アメリカ国内線はファーストクラスに乗れました。
シカゴのラウンジで食べた軽食の寿司です。期待していませんでしたが、なかなかおいしかったです。
シカゴから成田に向かいます。こうしてみると、腹がさらに育ったような・・・。
機内食です。久しぶりに炊きたてご飯を食べました。横の赤ワインは、「ピーチーキャニオンウェストサイド ジンファンデル2011」です。強烈なフレーバーを持っていますが、くせになりそうです。
成田から名古屋に向かいます。行きの時と同じ、最新のボーイング787の国際線仕様です。
セントレアからミュースカイに乗って、一宮に向かいます。もう少しで、今回の旅行も終わりです。
ニューオリンズは、アメリカにしては珍しく料理のおいしいところでした。その結果、体重+2kgという悲劇を招きました。
ASAでの発表は・・・。自分の英語力のなさを再認識することになりました。もっと頑張らねば!
今回のニューオリンズで、ほぼ、ASA開催地を一周しました。来年は2010年と同じサンディエゴです。どうしようか迷い中です。