区域麻酔のプロをめざしてみませんか?
当院は区域麻酔に力を入れています。
昔から、周術期の管理には、全身麻酔だけでなく、区域麻酔が積極的に用いられてきました。その歴史は古く、1872年にコカインの局所麻酔薬効果が発見されるはるか昔から、コカの葉を用いて手術や治療をしたという古文書が残っています。
現代では、脊髄くも膜下麻酔や硬膜外麻酔などの「脊髄幹ブロック」の他、体表面の神経束や筋膜面に局所麻酔薬を投与する、「末梢神経ブロック」も盛んです。超音波で神経束や筋膜面を簡便に描出し、安全確実に局所麻酔薬を投与できるようになったからです。また、小規模の手術では、術者による浸潤麻酔も活用しています
当院では伝統的に、脊髄くも膜下麻酔や硬膜外麻酔を周術期の管理に用いている他、近年では末梢神経ブロックも盛んに行っております。
他院との違いは、末梢神経ブロック全盛のこの時代でも、有用な症例については脊髄幹ブロックを積極的に行い、活用しているという点です。末梢神経ブロック一辺倒ではなく、様々な区域麻酔を駆使し、良質の周術期管理を行うとともに、すべての麻酔科スタッフが、区域麻酔について正しい知識を習熟するように、教育指導しています。